お知らせ

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イベント「神々の語り」第二話開催
2021年4月21日

いつもご利用ありがとうございます。
リネージュMサービスチームです。

2021年4月21日開始のゲームイベント「神々の語り」についてご案内申し上げます。

■第二話「悪戯」

ファアグリオが雲の上で寝転がって地上を見下ろし始めてから、それほど時間が経っていない頃。
彼の目に、砂漠の上で開きかけている次元の亀裂が映った。

ファアグリオは目を細めてその亀裂をまじまじと眺めた。

「ほー……こりゃ春の満月みたいな亀裂だな」

身体を起こしたファアグリオは雲を飛び降りて亀裂の前に着地すると、顎に手を当てながら周辺をくるくる回り始めた。

「ふむ……いいね!ここにしようか」

そう言って手を伸ばすと、亀裂から赤い輝きが溢れてくる。
その光は遠方からでも容易に気づくことのできるような圧倒的な光だった。

「さて、これで舞台は完成!次は、っと……」
ファアグリオが亀裂に手を入れようとした瞬間、一つの光の柱がそばに現れた。
光が消えるとそこに立っていたのはパンドラだった。

「へっへ~、気が全く検知できないから探すのに苦労したよ、青年!」

疲れた苦笑い顔で呼吸を整えながら話すパンドラに、ファアグリオは笑いながら返す。

「ははっ、申し訳ないけどやることがあってね。お先!」

そう話すやいなや亀裂に身体を飛び込ませると、そのまま亀裂とともに消えてしまった。
見間違いではない。先ほどまであった亀裂が跡形もなく消えたのだ。

「ええっ!?」

あり得ない光景を目の当たりにしたパンドラは呆気にとられた表情で亀裂があった場所を見続けていた。
少ししてから、二つの光の柱とともにケプリシャとリズが現れた。

「ケプリシャ、今、信じられないことが……」

「はい、パンドラが見たものは私も見ていました。
次元の守護者ですら、亀裂を自由に開いたり閉じたりはできないはず。
確実に言えることは、彼からは何の生命エネルギーも感じられない……。
今まで存在したヒューマンとも、他の種族とも全く異なる生命体である可能性が高い。」

消えた亀裂の前で言葉を失う3人だったが、その沈黙は長く続かなかった。
再び赤い光が周囲を包み、次元の亀裂が現れた。もちろん、その中から真っ赤な頭の青年も一緒に。
青年は人差し指で円を描きながら3人に話しかける。

「思ってたより俺のかわいい子供達の力が弱まっていてね。これくらいなら大丈夫だろう」

「かわいい子供達?」

ケプリシャは悪い予感を感じたのか、すぐにファアグリオの横を通り過ぎて亀裂に手を伸ばすと、その中に吸い込まれて行った。
まだ状況を把握しきれていないパンドラとリズは何も言えないまま呆然と立ち尽くしている。
2人の姿を見たファアグリオは意味ありげに笑い、腕組みをしたまま語った。

「今から命を懸けて戦ってくれ。生き残った者が強い種族で、死んだ者は淘汰される種族ってことで。
さ、俺は観戦でもしてようかな!」

そう言ってからその場でジャンプをすると一気に空高く舞い上がり、あっという間に見えなくなってしまった。
ファアグリオが消えたのと同時に、亀裂からケプリシャが再び姿を現した。

「ああああ!一体どういう状況なのこれは!?」

頭を抱えて憤慨しているパンドラにケプリシャが答える。

「亀裂の流れが変わりました。その中は……今まで見られなかった空間です。」

2人の反応を気にせずケプリシャは続ける。

「あの中にはたくさんのオークがいました。ですが、体力も、力強さも、私たちが知っているオークではないようです」

「私たちが知っているオーク……じゃない?」

訝しがるリズが手を伸ばして、亀裂の中へ入った。



目の前を覆った光が消えると、リズの目の前には青空と高く生い茂った草、様々な謎の構造物が広がっていた。
そして大量に生息していたバジリスクやオーガのそばを用心深く通り過ぎた時、このモンスター達がアデン大陸のモンスターとは同じではないということを理解した。
だが、リズが最も不思議に思ったのは、モンスター達の間を堂々と歩いても自分を攻撃してこないことだった。

「私を敵だとは思ってないのかな?それじゃあ、これは?」

リズが近くにいたバジリスクにエナジーボルトを使うと、バジリスクはリズめがけて全速力で突進し始めた。
そのスピードはケプリシャが語ったオークのように十分な威力を持っているようだった。

「イミュンハトゥーム!ダッシュ!」

あっという間に距離を広げたリズだったが、再び戦闘態勢を整えようとした時にはバジリスクは目の前まで迫っていた。

「リダクションアーマー!セイントスタン!」

幸いスタンで視野を失ったバジリスクの後ろにダッシュで移動し魔法を乱射するリズ。

「イラプション!アイススパイク!ディスインテグレート!」

地面が割れ、ふらつくバジリスクに飛んでいく鋭い氷。そして空中で生み出された大きな槍がバジリスクを貫いた。
だが、バジリスクは倒れない。
槍が刺さったまま再び襲い掛かってくるバジリスクを見たリズは後ずさりながら呼吸を整え、持っていた本を魔法でシールド化する。

「カウンターリベンジ!」

猛烈な前足と尻尾攻撃を避け再びバジリスクの視界から脱したリズは、シールド化した本を二つに分けて両手に持った。

「アーマーブレイク!ファイナルバーン!」

最後の攻撃とともに、リズのマナと体力が底をついた。しかし幸いなことに、それを受けたバジリスクはうつぶせに倒れこみ、二度と起き上がることはなかった。
リズは息を整えてから帰還の巻物を取り出した。



亀裂から砂漠の真ん中に帰還したリズは、泣き顔でパンドラのもとに駆け寄った。

「ふええええん!パンドラさん、あんなの私が知ってるバジリスクじゃないです!」

「えっ、なに?バジリスクがハンサムになったの!?」

「死にかけたってことですよぉ!!」

この言葉で緊張が解けたのか、リズは思わず持っていた本を投げつけた。
パンドラは目を一瞬光らせてから体をねじり、飛んできた本を躱して言った。

「リズ!どうしてナイフを投げるのよ!」

「あ、そうだ!さっき本に形態変化させた後元に戻すのを忘れてた……」

「あ、そうだ!じゃないよ!私が死ぬところだったじゃない!こっち来なさい!」

ポーションの瓶を逆手に持ったパンドラが両手を広げながら逃げていくリズを追いかける。
その様子を遠巻きに眺めながら、ケプリシャはリズを注視していた。
おそらくたった今亀裂の中で繰り広げられた戦闘を思い浮かべているのだろう。
彼女は溜息をつくと、肩にかけていた黒いクロークを脱ぎ捨てて言った。

「どうやら今回は私が行かなければならないようですね……」

■イベント期間

2021年4月21日(水)定期メンテナンス後~2021年5月6日(木)定期メンテナンス前

■概要

イベント期間中、イベント限定ダンジョン「ねじれたN次元」を利用できます。
「ねじれたN次元」のモンスターからは各種強化の巻物やドラゴンのダイヤモンドなどに加えて、伝説級変身の巻物が製作できる「ファアグリオの息吹」が入手できます。
「ねじれたN次元」の戦いを制して、ファアグリオの試練を切り抜けましょう!

■イベントダンジョン「ねじれたN次元」

イベント期間中、イベント限定ダンジョン「ねじれたN次元」を利用できます。

「ねじれたN次元」のモンスターを討伐すると、イベントアイテム「ファアグリオの息吹」や、各種強化の巻物などが入手できます。

「ねじれたN次元」のモンスターは、それぞれ群れを成して生息しています。
自分のキャラクターの強さに合ったモンスターに挑戦してください。

■関連アイテム


■イベント限定変身

イベントダンジョンのモンスターから入手できる「ファアグリオの息吹」を材料に、イベント限定の変身の巻物を製作できます。


「ケプリシャの変身の巻物」を使用することで、伝説級変身並の性能を持つ「ケプリシャ」に変身できます。
強力な変身を利用して、より強いモンスターの討伐に挑戦して下さい!

注意事項

※本情報は公開時の内容をもとに作成しております。