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【二人の騎士】第3話「覚醒」
2020年7月8日

■前回までのあらすじ

「ケレニスが来たぞ……フィリスはどこだ」
ラバンのつぶやきを聞いてギランを出ていくアルフォンス。
契約したケプリシャはアルフォンスが動き出した『きっかけ』を知ることとなった。

第2話はこちら
第1話はこちら

■第3話「覚醒」


N次元の亀裂に着くと、アルフォンスは不思議な力に覆われるような感覚を感じた。
それは呪いや敵意を持った類のものではなく、荒れ果てた次元の亀裂の世界からアルフォンスを守ってくれるかのような暖かさだった。

その場に立ち、目をつむったまま微動だにしないアルフォンス。
徐々に彼の曲がった背中が真っ直ぐに伸び、凛とした姿勢で目を開けた。
彼はゆっくりと歩き始めたが、それは今までの彼とは違う、威風堂々たる騎士の足取りだった。
アルフォンスは、ここに着いてからずっと、どこかへと導かれるような感覚を感じていた。
彼はその感覚に導かれるがままに裸足で歩き続けた。
道中、巨大なモンスターがアルフォンスに攻撃を仕掛けてきたが、最小限の動きでかわし進み続けた。
絶壁の橋を渡り、後ろを振り返ると、自分を追ってくるモンスターが思いのほか多いことに気づき、アルフォンスはそっと呪文をつぶやいた。

「ウィンドカッター」

アルフォンスの手から放たれた鋭い魔法の光は橋を切り落とし、橋を渡っていたモンスターは絶壁の下へと落ちた。
押し寄せて迫ってきていた他のモンスターもそれ以上彼を追うことは出来なくなった。
そしてまた、アルフォンスは導かれるがままに歩き始めた。

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——亀裂に何者かが侵入したとの情報を聞き、レッドは急いで出動した。
すでに侵入地点から動いており位置がつかめずにいたが、橋が落ちる音が聞こえて急いで向かってみると、そこにはみすぼらしい 格好をした老いた村人が歩いていた。

「あの老人は……前にドッペルゲンガーに囲まれた時の…!」

レッドは老人が気になり、気付かれないように後をつけた。

どれほど歩いたか、老人は頂上が見えない巨大な絶壁の前で立ち止まった。
少し考え込むような仕草をする老人にレッドが話しかけようとしたその時、老人が両手で絶壁を触れながらつぶやいた。

「イフリートスピアー」

空から炎をまとった巨大な槍が絶壁に降り刺さり、轟音と共に爆発が起きた。
舞い上がった土埃で遮られた視界が徐々に晴れると、錆びた青銅の剣を持つ老人が立っていた。
青銅の剣は黄金に輝き、その光は老人を飲み込み始めた。

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アルフォンスの全身を飲み込んだ光は、剣の中に吸い込まれていった。
黄金の刃を持つ剣を握るアルフォンスの後ろに、紫の光が人の形を型取り始めて、光は消えながらケプリシャに姿を変えた。
アルフォンスはケプリシャが出てくることを知っていたかのように彼女に話しかけた。

「私の知らない事実があるようだな。君と契約したのだから、すべてを教えてくれないか?」

ケプリシャはゆっくりとアルフォンスに答え始めた。

「オルビル家は、代々【次元の守護者】を務めていました。
粛清によってオルビル家がなくなり、この次元のバランスを守護するものがいなくなったため、アルフォンス様の先祖たちがN次元を開き始めたのです。
それが原因でNCブラックがアデン大陸に渡り、アデンの勇者たちと戦うことにもなりました。
反対にアデンの勇者たちがこのN次元に渡り、力を貸してくれる場合もありました。
私は契約によって、N次元が再び開かれることは予言できますが、N次元そのものを制御することは出来ません。
その『オルビルの剣』は、閉ざされた次元の壁を斬って次元を開くことも、逆に開いた次元を閉ざすこともできる剣……と言われています」

アルフォンスは何も言わず手に握られた剣を見る。
幼い頃、似たものを見たことがある気がする……

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——アルフォンスが6歳の頃。
暑くて眠れない真夏の夜の出来事だった。
寝ているふりをして、夜中に窓から部屋を抜け出して夜空の星を数えるのが好きな子供だった。
その日もいつものように星を数えていたが、下の階から騒がしい音が聞こえ、輝く剣を持った祖父が城外へ行くのを見たことを思い出した。

そして、祖父はもう戻らないと、泣きながら話した母のことも。

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「ケプリシャ、ケレニスがかけたシェイプチェンジの呪いが弱まった理由は何だ?」

ケプリシャはアルフォンスの問いにすぐさま答えた。

「1つ目はN次元のライフストリームです。オルビル家はこのライフストリームを魔力化できます。
なので、ウィンドカッターや、イフリートスピアーなどの魔法も無理なく使えたのです。
2つ目は薄れた魔物の気です。この魔物の気がシェイプチェンジと融合し、呪いを弱化させています。
この気はこの地域でしか得られません。
ここで暮らす人々にとっては気味の悪い緑色の物体ですが、オルビル家の人間はこの気を吸収できます。
一定量以上を吸収すると、一時的に身体能力や魔力の限界を超えられる【覚醒】状態になりますが、その力を制御するのは非常に困難で、使い方を誤れば自滅する可能性もあるそうです」

説明を終えたケプリシャは薄れた魔物の気を2つ取り出して、1つはアルフォンスに渡し、もう1つをレッドが隠れているところに投げた。

うわああ!!! なんでここにいるって分かったんだ!?」

「最初から知っていました。私と契約していたことをお忘れですか?」

隠れていたレッドが飛んできた薄れた魔物の気を持ちながら出てくる。
アルフォンスが受け取った薄れた魔物の気はすでに消えていた。

「レッド、その薄れた魔物の気をアルフォンス様に渡してくれますか?」
レッドは何も言わず薄れた魔物の気をアルフォンスに渡した。
アルフォンスがそれを受け取るとすぐに、薄れた魔物の気は煙と共に手から消えていった。

驚くレッドをよそに、ケプリシャは説明を続けた。

「薄れた魔物の気を吸収すると、一時的に呪いを止められ、【覚醒】状態を維持できます。
ですが、さきほど言ったとおり、あくまで一時的です。いつまで続くかは分かりません。
それと、危険な状況が起きる可能性もあることをお忘れなく」

アルフォンスは薄れた魔物の気が消えた手を握りしめながらそっとつぶやいた。
「そう長くはかからないはずだ……」


「何をする気だ、アルフォンス」

重厚な男性の声が聞こえ、ケプリシャとアルフォンス、レッドは周りを見渡すが、3人以外の姿はない。
次の瞬間、アルフォンスの横で布がはためく音とともに【不敗の騎士】と呼ばれる者が姿を表した。

「オルビル・アルフォンス。この名前を口にしたのも久しぶりだな」

「……グンター」

――次回に続く

■伝説級の能力を持った新変身の巻物登場


伝説級の能力を持った新変身巻物登場!
今回追加の「ケプリシャの変身の巻物」の製作も、引き続き製作画面内の「イベント」タブ>「巻物」から行うことができます。


→第2話で追加された変身製作はこちら

■エヌ・シー・ファイブ再登場


エヌ・シー・ファイブの変身の巻物がパワーアップして帰ってきた!
上記の巻物は「N次元の亀裂」に棲息するモンスターから一定の確率で獲得できます。
※ケプリシャの変身の巻物:ブラックは、非常に高い性能を誇る分、ドロップ確率が低くなっています。

▼N次元の亀裂出現期間

2020年7月1日(水)メンテナンス終了後~2020年7月29日(水)メンテナンス開始前まで(予定)

▼「アインハザードの温かい視線」の効果


▼「N次元の亀裂」に棲息するモンスターから獲得できるアイテム


自動進行時の注意事項

「N次元の亀裂」は入場直後の地域にモンスターが棲息しておりません。
スケジュールでの自動進行やログアウトプレイを行う場合は、モンスターが出現する地域まで移動してからご利用ください。

■「契約のケプリシャの水晶」販売期間

販売期間
2020年6月24日(水)定期メンテナンス終了後~7月29日(水)定期メンテナンス開始前まで

「契約のケプリシャの水晶」はゲーム内ショップの「イベント強化」から1個10,000アデナで獲得可能で、イベント期間中毎日10個まで購入できます。
「契約のケプリシャの水晶」を使用すると、「アルフォンス」「パンドラ」「グンター」に変身できる各種ケプリシャの変身の巻物を獲得することができます。

■次回予告

アルフォンスの前に立ちはだかるグンター。
ギランではフィリスの身に危機が訪れる。

次回、【二人の騎士】最終話「Legend to Myth」

お楽しみに!

■次元の亀裂シリーズ第1弾【超異世界エヌ・シー・ファイブ】をチェック!

アデン全土を震撼させた大人気次元の亀裂シリーズ第1弾【超異世界エヌ・シー・ファイブ】公開中!

第1話「謎の男」
第2話「異世界スーツ無双」
最終話「エヌ・シー・ファイブ―Forever―」

注意事項

※本情報は公開時の内容をもとに作成しております。
※開催期間や内容は予告なく変更する場合があります。

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